群れるな

書く前に走れ

【夢日記】10歳くらいの時に見た忘れられない怖い夢

夕方、私は家の1階のリビングのテーブルに座ってテレビを眺めている。

家は一戸建てで、テレビの後ろには大きい窓がある。いつも母がパートから帰ってきてからカーテンを締めるので、私が一人で家にいる間はその窓のカーテンはレースカーテンだけで、外からはリビングの中の全体の様子がぼんやり見えるはずだし、家の中からももちろん外の様子がよくわかる。そのときも、レースカーテンだけかかっていた。いつもの、学校から帰ってきた後の私の日常風景。

さいころから鍵っ子だが、家で一人でいることがいつまで経っても怖い。シーーンとした音が聞こえるのがイヤで、興味のないテレビをつける。もうすぐしたら母が帰ってくるな、早く帰ってこないかな。ふとテレビからテレビの後ろの窓に目を移すと、赤いワンピースを着た女が、私の家の前に立っていた。女との距離は20mほど。

私の家は、田んぼに囲まれた道を進んだ山の麓に位置する。この辺りは20軒ほど一軒家がギュッと固まって建っていて、だからこの辺の人の全員の顔と名前がわかるはずだが見おぼえない人だ。またあんま顔もよく見えてないんだけど、でもそんな服を着る人、あんなに髪が長い黒髪の人、この家の方を向いてずっと立つ必要のある人を私は知らなかった。ていうか、いつから立ってた?

気味の悪さを感じたが、ただでさえ人より怖がりな私はカーテンを締めにいくこともできない。女に気づいた私がカーテンを締めたことに逆上して、襲われたらどうしようと妄想がとまらない。それに、窓があるとはいえ女と距離を縮めるのが嫌だった。

私ができるのは、私が女に気づいてないフリをし続けて、女が自然と去るのを待つことくらいだ。もしかしたらあの人はこの辺に住んでる人の友達か親戚かなんかで、私の家の作りに興味を持って見ているだけかもしれない。顔の位置はリビングのほうを向いているけど、きっとリビングに置いてるピアノやレースカーテンに興味があるのかも。そう言い聞かせて、なんとかテレビに集中する。

 

さっきまであんなに怖がっていたのに、ガキで単純な私はいつのまにかテレビに夢中になっていたようだ。

そういえばあの女の人はどうしたんだろう?と思い出し、また鳥肌が立つ。

顔はテレビを向けたまま目玉だけゆっくり窓の方へ動かすと、女は上半身を窓に貼りつけて、ひん剥いた目で私を見ていた。目が合った。あまりに驚いて声も出ない。

いつから?なんで私?目が合ったまま動けないが頭の中はパニック状態。どうしよう。私が女に気づいていることもバレてしまった。てか私帰ってきて玄関の鍵閉めたっけ?うわやばいやばいどうしよう。立ち上がり玄関が見える廊下へダッシュする。

廊下の先に見える玄関は、鍵はかかっているがチェーンまではかかってない。まあ、まだ鍵かけててよかった。チェーンも一応かけておこう。玄関へ近づきチェーンをかけた。よかった、チェーンかけられた。家に入って襲われることはないだろうと、少し安心した矢先に、玄関のスリット窓が赤いことに気づく。玄関の扉のすぐむこうに女が立っていることを理解し、泣きそうになりながら後ずさりする。

玄関から目が離せないまましばらく時間が経過した。だんだん冷静さを取り戻す。目が離せなかった間は、玄関から赤い女はずっと動かなかった。鍵もかけたしチェーンもかけた。もうすぐお母さんが車で帰ってくるはずだ。なんとかしてくれるはず。そう思ってリビングへ戻ろうと扉を開けると、赤いワンピースの女が部屋の中央に立っていた。

 

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根がビビりが故か、よく怖い夢を見る。

怖い夢も結構パターンが決まっていて、定番なのは「女に追いかけられて、つかまって殺されるか、もうダメだと思って自殺する」という夢だ。もう定番なので「ああこれ夢か」と夢の中で気づくこともよくあって、そんなときは夢が終わって目が覚めてるけど体が起きてない所謂金縛りにしばらく苦しむ。書いてて思ったけど「女に追いかけられる夢」の一番最初ってこれかもしれん。

夢って頭の情報整理してる説があるが、だとしたらどういうつもりだよ。オレをどうしたいんだ。災害系で死ぬ夢もよく見るし。トラウマ絡みの最終的に殺される夢も、さいきんは少なくなってきたがよく見るほうだ。だいたい覚えてる夢っつったら死がつきまとう。この前は立ち入り禁止っぽい地下いたら、目の前で子供たち10人くらいと付き添いの幼稚園の先生が、故障して上から降ってきたエレベーターにつぶされてぺしゃんこになってた。何の意味があるんだよ。有識者がいたら解説してほしいです。